教育ローンに限らず、ローンの利用を初めてする人はどういった流れで相談や申し込みをすればいいのかわからない事が多いと思います。今回は教育ローンを利用するにあたって、どういった流れで相談を行い、契約へ至るのかを実際に相談に行った例を体験談として記載していますので、是非今後の教育ローン申し込みの参考にして頂ければと思います。
目次
教育ローンはじめてのローン相談

銀行の窓口へ相談へ行く
これまで銀行でのローンの借入をしたことがなく、初めて教育ローンの相談に行くことになりました。特に事前準備をすることなく、まず話だけでも聞いてみようと思い近くの銀行に相談に行ってみました。
まずはローン相談の番号札を引いて待ってみる事にしました。お金の入出金をしている預金窓口はとても混んでいた為時間がかかるかもしれないと思いましたが融資相談のコーナーは担当者が全く別の人達になっておりほとんど待たずに案内されました。
私は銀行のローンの利用が初めてという事もあり、担当者の銀行員の方にまず色々教えてもらおうと考えていました。案内された席に着くと


といったやり取りをした後に、担当者は教育ローンのチラシを持ってきました。簡単な説明の前に、銀行での取引状況を聞かれました。口座は持っているかどうかです。後から聞いた話ですが、口座を持っているかどうかの確認は特に審査には関係ないそうです。ただ単純に取引があれば(名前や住所が登録されているかや過去にローンの利用があるかどうか)それを調べて相談をスムーズに進める為に誰にでも確認するそうです。
教育ローンの申込条件と商品内容について説明を受ける
銀行口座を持っていた私はキャッシュカードを見せて取引がある旨を伝えました。担当者はパソコンで何か取引内容を確認して印刷しているようでした。
今回、銀行でのローンの利用がはじめてかどうか聞かれ、はじめて利用を検討している旨を伝えました。そこでまずは借入の際の最低条件について当てはまるかどうか、教育ローンのチラシを見ながら説明を受けました。

- 申込人(相談者)の年齢が20歳以上
- 勤続根数が1年以上であること
- 前年の年収が150万円以上あること
銀行での取引状況と、申込む際の最低条件を聞いて早速本題の教育ローンの内容について説明が進められました。ほとんどはチラシに載っている内容でしたが、借入限度額、借入期間、金利について説明があり現時点でどの程度の金額を借りたいか希望を聞かれました。
私は子供の進学先がまだ未定であることを伝えると、審査の際に一回で済むように多く見積もった場合の必要資金で審査を受けたほうが良い事を教えられました。
そのため公立の大学に合格した場合は300万円、私立の大学に合格した場合は400万円程度の借入を検討している旨を話しました。
銀行の担当者は借入希望金額を確認すると、すぐに5年で返済する場合、10年で返済する場合、15年で返済する場合といった毎月の返済金額の目安を印刷して説明してくれました。また、元金据え置き返済といった在学期間中は利息払いのみで、卒業後から元利金の返済を始める事ができるプランがあることについても説明してくれました。
あくまで現時点での希望という事で、4年間の据置返済を利用して卒業後10年で返済するプランが良いかなと思い、希望を伝えると詳細な返済予定表を作っていただきプランの説明を受けました。
事前審査についての説明を受ける
ここまで話を聞いて教育ローンの内容については大体わかりました。次に実際の申込の流れについての説明が行われました。まずは希望の金額が借り入れ可能かどうかの審査をする為「仮申込」というのをした方がいいとの事でした。
申込方法にも2種類あるそうで、あくまで予定の段階で借りられるかどうかを審査する「仮申込」と、必要書類を全て揃えた上で、実際に借りる金額で申し込む「本申込」とがあるそうです。
私の場合はまだ進学先が決まってないため必要書類も揃いそうにないので、まずは「仮申込」をして事前に審査をやっていた方が安心できると思いそのまま仮申込の手続きを進める事にしました。
教育ローンの仮申込(事前審査)をする際の必要書類等について説明を受けました。まずは本人確認書類として運転免許証、勤務先・勤続年数の確認書類として健康保険証(私の場合は保険証に勤務先が書いてあったため)、前年の年収の確認書類として源泉徴収票、そして銀行で登録している印鑑を持ってくる必要がある旨を説明されました。

- 顔写真付きの本人確認書類(運転免許証など)
- 勤務先、勤続年数の確認書類
- 健康保険証(健康保険証の資格取得年月日が勤続年数の確認として使われるそうです)
- 前年の収入の証明書
- 源泉徴収票、住民税決定通知書など
- 印鑑
事前審査の際の注意点について説明を受ける
仮申込を行う旨を伝えると、審査の際の注意点について説明がありました。私が審査とはどういった事をやるものなのか聞いた為だと思われます。審査の詳細については教えられないそうですが、あくまで一般的な審査の内容として教えられたことは下記の通りとなります。
他社や他行の借入状況については車のローンがあったり、クレジットカードを何枚か利用している事を話ました。具体的にいくらまで借入できるのかは収入と返済金額のトータルのバランスや、勤続年数など様々な要素を総合的に審査してみないとわからないとの事でした。
事前審査の審査内容については最短で当日(午前中などに受け付けた場合)、通常は2、3日程度でわかるとの事でした。申し込み通りの金額で承認された場合等は審査が早く終わる傾向にあるそうです。逆に減額や不承認となってしまうケースでは審査に数日かかってしまう事もあるようです。
審査結果については携帯電派へ連絡いただける事となりました。携帯電話以外を希望する場合は職場の電話や自宅の固定電話でも連絡は大丈夫との事でしたが、私は携帯電話を指定しました。ただ、注意事項が一点あり、私が申込をした金融機関では17時以降は折り返しの電話がつながらなくなってしまう為、万が一折り返しの電話をする場合は17時前に連絡してほしいとの事を言われました。これは申込をする金融機関によっても違うと思います。また、私の申し込みをした銀行では土曜日も相談会をやっている日があるそうで、その場合は土曜日でも連絡が取れるとの事でした。
仮申込については書類に住所や氏名、勤務先等を記入するものですので15分程度あれば記入できる簡単な物でした。悩んだ点と言えば勤務先の住所や他の借入について記入する部分だったと思います。他の借入については詳しい借入日や残高が不明だったため担当者に聞いたところわかるところと大体の金額や日付で記入していいとの事でした。他の借入については万が一他の借入が多かったり、不明な点があって聞きたいことがある場合には後で電話をするかもしれないとの事でした。
私の場合は仮申込を提出してから翌日に携帯電話へ電話をいただきました。希望通りの金額で承認となったため、次に来店する時は本審査(契約など)の手続きで来店してほしいとのことでした。
本申込の手続きについて
事前審査が承認されてから、子供の進学先が確定(合格)し必要書類が揃ったら申込に来店してほしい旨を伝えられていた為、子供の合格通知が届いた段階で本申込に来店しました。その際必要書類が多かったため、事前に必要書類の一覧表を貰っていました。

- 進学先の合格通知(在学中の場合は生徒手帳など)
- 大学のパンフレットなど入学金や授業料の金額がわかるもの
- アパートや寮に入る場合は契約書など金額がわかるもの
- 親子関係がわかるもの(健康保険証、住民票など)
これら必要書類を持って本申込に来店しました。書類の記入については仮申込時と同じような申込書の他、教育資金を総額でどのように使うか記入する「資金使途明細書」などを記入しました。注意点として、借入金額が資金使途明細書に書いた金額より下回らなければならないとの事でした。要するに資金使途明細書に書いた金額以上に貸すことはできないという事です。
資金使途明細書については入学金、授業料のほか、家賃や仕送り費用についても入れる事ができるため、自宅外通学を予定していたため借入金額より大幅に超える事ができました。仕送り費用などについては自宅外通学者しか記入する事が出来ないため自宅から通学する場合は資金使途明細書に入学金や授業料、交通費等しか記入できない可能性があります。そのため借りようとしていた希望の金額に満たない事があるかもしれないため注意が必要です。
本申込の審査も一応あるそうですが、事前審査の時から他の借入が増えていたりとか、他の借入の返済の遅れが新たに発生していない限りは基本的に大丈夫との事でした。特に新たな借入もしていませんし、返済の遅延も無かったので問題ありませんでした。仮申込時に大丈夫だったのに本審査で不承認になってしまう人はこういった部分で審査に引っかかってしまう事があるそうです。
本申込の書類は大体30分程度で記入できました。ついでに振込の手続きも予約できるとの事でしたので、大学からもらっていた振込用紙を記入して銀行へ提出しておきました。本審査は3日程度から遅くても1週間程度で結果が出るとの事でした。
そのため1週間後に振込の予約もして銀行でやってもらう事にしました。これらの対応は金融機関毎に違うのかもしれません。自分で振込をするために再度来店しなければならない金融機関もあるかもしれないので、その場合は仮申込、本申込、振込手続きと最低3回の来店が必要となります。私の場合は振込手続きは来店不要だったため、相談、仮申込、本申込と3回の来店で手続きが終了しました。相談時に必要書類を持って来店しておけば2回の来店で済む事もできるようです。
教育ローンの手続き全体を通して
今回の教育ローンの相談から契約までで感じた事は、金融機関の担当者がとても慣れているため、自分がよくわからず相談に行ってもスムーズに相談に乗っていただける事がわかった点でした。何から相談していいのかわかりませんでしたが、パンフレットなどを使って金利や返済金額、返済方法などを説明していただき、申込の流れや簡単な審査内容についても説明頂いたことで安心して契約まで進む事が出来ました。
時間的にはまだ進学先が決まっていない段階から申し込みに行ったため、かなり余裕を持った日程で進める事が出来ました。金融機関の担当者が言っていたのは、もしとても急ぎの教育ローンだった場合は1週間程度あれば審査から振込までできるとの事でした。逆に考えると、1週間を切ってしまうと教育ローンの申込から振込までは間に合わないという事なので、あまりギリギリにならないようにやはり余裕を持った申し込みをする必要があります。特に、私のように進学先がまだ決まっていない場合は多めの金額でもいいので、事前審査を有効活用する事をおすすめします。
国の教育ローンの相談

銀行の窓口で国の教育ローンの申込を進められる
子供の専門学校の入学金の為に教育ローンの相談をしに金融機関へ出かけました。借入金額自体は50万円程度を予定していました。来店は妻である私が相談に行き、夫名義で借りたほうが良いのか、妻名義でも借りる事できるのかを相談に行きました。
夫名義では自宅の住宅ローンや車のローン、その他クレジットカードなども借りており、収入の割には借入が多い方でした。妻である私はパートでの収入が100万円程度ありましたが銀行のプロパー融資では収入の最低基準に満たない為難しい旨を説明されました。
夫の名義で教育ローンの事前審査をしてみる提案をされましたが、もしかすると審査が通らない可能性がある旨も説明され、さらに夫は仕事で忙しくなかなか平日に来店する事が難しい事もあり悩んでいたところ、銀行窓口で私(妻)名義で国の教育ローンなら借りられるかもしれないとの提案を受けました。
銀行の教育ローンよりも金利が低く、私の手続きで借りられるのであれば平日に来店しやすい為、今回は国の教育ローンを利用させてもらう事としました。
国の教育ローンの手続
国の教育ローンは銀行の教育ローンに比べて必要書類が若干多い様な事を説明されました。特に特徴的な必要書類としては通帳のコピーが必要との事でした。また、世帯年収の確認の為に夫の源泉徴収票も必要との事でした。
申込の手続きと契約の手続きとで2回来店が必要な事を説明され、まずは必要書類を準備して申し込みの手続きに来店しました。連帯保証人がいない場合は保証料が別途かかる旨を説明されましたが、急な事で特に誰も頼む当てが無かったため、今回は保証協会を利用して別途保証料を払う事としました。
記入事項がやや多く、申し込み手続きと返済金の説明などで1時間くらいの時間を要しました。申し込みをして1週間程度で審査が承認された旨の連絡を頂き、その後契約の為に再度来店しました。契約の書類はあまり多くなかったので30分程度で手続きが終わりました。その後資金が振り込まれるまでさらに1週間程度かかりましたので、合計すると3週間くらいは必要でした。
国の教育ローンを利用してみての感想
金融機関の担当者から通常の教育ローンの申込に比べて国の教育ローンの場合は時間がかかる事を事前に説明されていましたが、思ったよりも時間が必要だったため早めに申し込みをしておいて良かったと感じました。
普段はローンの申込については収入が多い夫が名義人として手続きをする場合が多いのですが、今回は私が申し込みをすることができたため夫に休みを取ってもらう必要が無かった点が良かったです。
国の教育ローンが口座へ振り込みになった際には保証料が引かれていた為、当初予定していたよりも自己資金で出す分が若干多くなってしまったのが少し負担になりました。